こんにちは。
アルミ製オーダーメイド収納棚「ミスター・アルマン」スタッフのSです。
この「ありがとうプレイス」はMr.Alumanに携わっていただいているお客様をはじめとする様々な方に感謝の想いを発信していく場です。
当然のことながらMr.Alumanの運営は多くの方々のおかげで成り立っています。
そういった方々に感謝の想いを伝えたいということです。「ありがとう!」と言われて嫌な思いをする方はいませんよね。
そんな感謝の想いの中でお仕事をしたい・・・そんな想いが詰まっています・・・
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今回は昔ホームセンターに買い物に行った時のお話です。当時まだ20代で今以上に小心者だった私に、とても恐ろしい出来事が降り掛かりました。
駐車場に着きバックで車を入れる際、左隣の車がこちら側に寄っていたため、もし私が真ん中に止めるとホームセンターから帰ってきたドライバーさんが乗り込みにくいだろうと思い、気持ち右側に詰めて駐車しました。そしてエンジンを切り、買い物に行く前に下調べをしようとスマホをチェックしていたその時です。右後ろから突然怒鳴り声が聞こえてきました。
「おい!これじゃあ荷物が入れられねーじゃねーか!!」
殺気だった声に驚き振り返ると、革ジャンを着た怖そうなおじさんが大きな段ボール箱を抱えて立っていました。どうやらそのおじさんは私の右隣の車の持ち主で、ホームセンターで買った大きな荷物を、トランクではなく左側の後部座席に載せたいようでした。
「あ、すみません。車ずらしましょうか?」
と慌てて謝る私。
しかしおじさんはうまく聞き取れなかったようで、私に何か言い返されたと勘違いしてさらに激高してしまいました。そして怒鳴りながら窓ガラスをドンドンと叩いてきます。謝ったのにキレられるという予想外のリアクションに私は言葉を失ってしまいました。
そんな時、その怒鳴り声に気づいて近くにいた一般客のおばさんが近づいてきました。
「どしたの?喧嘩はダメよ?」
おじさんは意外な方向から声がかかったため、少し戸惑ったようにクールダウンして状況を説明しました。
「こいつがこんな端っこに止めてるから俺の荷物が入らねんだよ。」
それを聞いたおばさんはこう言いました。
「じゃあ荷物はいったん私が預かるから、あなた(おじさん)は車をちょっと前に出してくださる?そしたら私がシートに荷物を載せるから。これなら何度も乗り降りしないからいいでしょ?」
そう言って荷物を受け取り、おじさんを運転席に誘導して、無事に事を済ませてくれました。私はドアを開けておばさんにお礼を言うと、「いいのいいの、気にしないで」と言い残しどこかへ去っていきました。
騒動の仲裁に入る勇気と、それを解決に導く機転に驚かされるとともに、危険を顧みず助けてくださったことに感謝の気持ちがわきました。一歩間違えれば自分が被害者になりかねない状況の中で、そこに介入していくことはなかなか容易ではありません。
実際その仲裁がうまくいったのは、おばさんの思いやりの気持ちが、私だけでなく文句を言っていたおじさんへも向けられていたからだと感じています。だからこそ、おじさんは意見を抵抗なく受け入れられたのでしょう。
今でも駐車場で狭いスペースに止めるたびに、当時の事をよく思い出します。あの時おばさんが助けて下さったお陰で、いつも悪い記憶としてではなく、温かな思い出として蘇ってきます。
思いやりは人を救う。それを身をもって体感しました。このときの感謝の気持ちを勇気に変えて、誰かを思いやる強さにできるようがんばります。